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私は中学生の頃ーーーーーーーーーーーーー
あき「なつめ、入学式始まっちゃうよ。」
なつめ「待って。うわぁっ」
なつめは思いっきり転んでしまった。
あき「あははっなにやってんの!ほら行くよ。」
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その日の放課後。
なつめ「あれ?ない‥ないよ!」
あき「どうしたの?」
なつめ「あきにもらったおそろいのキーホルダー無くしちゃったみたい。
カバンにつけてたのに。」
あき「え、もしかして朝、転んだ時に落としたとか!?」
あの時。
なつめ「待って。うわぁっ」
急いでてキーホルダー落としたことに気がつかなかったんだ。
なつめ「急いで探してくる!」
タッタッタッタッ
確かこの辺りに。
なつめはころんだ周辺を探した。
なつめ「‥ない。」
中学に入学したてのとき人見知りでなかなかクラスに馴染めなかった私に、あきは話しかけてくれた。
一緒に色んなところに行って遊んだり、プリクラとったり、誕生日にはおそろいのキーホルダーまでくれてとても嬉しかった。
その時に友達って良いなって心から思えたのに。それを無くしちゃうなんて。
なつめ「私って最低だ。」
??「もしかしてこれ探してる?」
え‥?
見上げると男の人がいる。
その人の手のひらには、あきとおそろいのキーホルダーがあった。
なつめ「あっ!それ探してたやつ」
なつめはキーホルダーを受け取るとそれを見つめる。
??「そんなに大切なものだったんだ。」
男子A「しゅん行くよー」
しゅん「渡せてよかった。またね。」
なつめ「ありがとう」
しゅんくんか‥
あき「なつめー!探したんだよ。
キーホルダー見つかった?」
なつめ「‥ん?うん。」
遠ざかっていくしゅんくんの背中を見つめながらなつめはキーホルダーを大事にギュッとにぎりしめた。
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