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一方の俺達は、平和な生活を過ごしている。あやめと茜と一緒に登校し、お昼は哲也や亀井、聖子に未来、陽葵らと団らん。医者の許可が下りるまでサッカーは禁止なのでまた三人で下校する毎日が続いた。
そして。
梅雨空のある日、俺達は、音楽室に集まった。来月に迫る素人バンドフェスティバルについて集まったのだ。
ドラムの俺にピアノのあやめ、ギターの陽葵に歌姫茜。あとはベースとバックミュージックが欲しいなぁ。
「あかねちゃんがベースやりながら歌えば?」もっともな意見を出すあやめ。しかし…
「それでは茜のよさが消えてしまう。縦横無尽に動きながら歌ってこそ茜の良さが出る」
ガラッとドアが開き1人の男が入ってきた。
「哲也君?」振り返った茜が声をかける。
「よく見てるな。流石ボランチ」視野の広さには定評のある哲也。
「なら山口くんがベースを」ギターの陽葵。
「いや、俺は楽器はできない。裏方でみんなを支えさせてもらう。」1枚の紙をみせる。
「フェスティバルの申込書だ。テストが終わった週の日曜日だ。」
「ありがとう。哲也君。」申込みのことまで頭が回らなかった茜が礼をいう。
「あとはメンバーだな。入ってこいよ。」
ガラッとドアが開き二人の男女が入ってきた
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