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「へ?って。
ラブラブでパーティーするんじゃないの?」
「まさか。
カズマも忙しいみたいだし、すっかりすれ違いの生活してるよ?」
「うわー。
少年どうした?」
「どうもしないよ。」
注文票の整理を終えて、店の備品を補充する。
売り上げのことは、店長にお任せして、帰る支度をする。
「私まだ事務仕事するから、一華は早く帰るんだよ?」
「すみません…。
お先に失礼します。」
「お疲れ~!」
ミユキと、店長にも見送られて、店を出た。
駅前にはイルミネーションが光っているし、商店街もツリーが並んでいる。
家に着くと、空腹よりも眠気に襲われて、着替えもせずに、敷きっぱなしの布団に寝転んだ。
少しのつもりが、深く深く眠りに落ちてしまった。
アラームに気づいて、手を伸ばす。
カサリと、何かが手に触れる。
「…?」
寝ぼけた頭で、掴んだものを目の前に引き寄せる。
赤いチェックの包み紙?
なんだろう…。
むくりと起き上がって、リボンを外して包みを開くと、中には箱が…。
パカッと開けると、小さなハートにキラリと光る石がついた、可愛らしいピアスが…。
「!??」
「サンタより。」
って、カズマの文字のメッセージカードが添えてあった。
クリスマスプレゼントが、枕元に…なんて。
子どもの頃以来だよ。
だけど、なんだかすごく…嬉しい。
箱をそっと胸に抱く。
…私、カズマになにもしてあげてないのに。
カズマはいつも周りの人のことばかり、考えてるんだから…。
お礼も言いたいし、カズマにも会いたいけれど、ダメだ。
時間がない…。
仕方なく起き上がって、着替えとタオルを持ってお風呂場へ向かう。
途中、台所に朝ごはんと、翔太からのメモを発見した。
「ちゃんと食べてね?」
そう書いてある。
心配かけてるなぁ…。
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