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「うん、案外賢くこなすこともあるよな。」
「まさかの、アウェイ?」
「なーんて、冗談だよ。」
カズマの腕をパシパシ叩く。
「ハナちゃんの、意地悪~。」
「ごめん、ごめん。」
食べて飲んで、気づいたら年を越していて、3人で笑った。
「次も、その次の年も、ずっとこんな風に過ごせたらいいなぁ。」
ポツリと、呟くと、
「過ごそうよ?」
カズマが笑う。
「過ごせる自信あるけど?」
翔太も笑う。
「うん、そうする!」
私も少しずつ素直になれてるかな?
「さぁて、俺そろそろ寝る。」
テーブルの上を片付け始めながら、翔太は立ち上がる。
「ハナさんと、カズマはまだ起きてるんでしょ?」
そう問われて、チラリとカズマを見る。
「ハナちゃん、起きてられる?」
「うん。
少しなら。」
「じゃ、起きてよう?」
「ん。
でも、ちょっと片付けよう?」
「そうだね。」
3人で片付けをしてから、翔太は部屋へ入った。
居間に二人になると、なんだか照れくさいような変な気持ちになる。
ソファの下に並んで座る。
「ハナちゃん、もう飲まないの?」
「うん。
二日酔い怖いし、お腹もいっぱい。
って、カズマもそれお茶でしょ?」
「ははは。
明日も仕事あるからね。」
「そうだ、早いの?」
「一応、通常かな。
混むとは思うけど。」
「それなら、早く休んで?」
「やだよ。
せっかくハナちゃんに会えたのに。」
「お正月が終わったら、カズマは試験があるんだよね?」
「あー…うん。」
「それも終わった後は、少し落ち着く?」
「そうだね。
普通に休みは取れるかも。」
「そっか。」
「ん?」
「落ち着いたら、ゆっくりしよう?
だから、今は無理しないで?」
「ありがと。
ねぇ、一緒に寝てくれる?」
「え…。」
「ダメ?」
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