第9章

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「うん、案外賢くこなすこともあるよな。」 「まさかの、アウェイ?」 「なーんて、冗談だよ。」 カズマの腕をパシパシ叩く。 「ハナちゃんの、意地悪~。」 「ごめん、ごめん。」 食べて飲んで、気づいたら年を越していて、3人で笑った。 「次も、その次の年も、ずっとこんな風に過ごせたらいいなぁ。」 ポツリと、呟くと、 「過ごそうよ?」 カズマが笑う。 「過ごせる自信あるけど?」 翔太も笑う。 「うん、そうする!」 私も少しずつ素直になれてるかな? 「さぁて、俺そろそろ寝る。」 テーブルの上を片付け始めながら、翔太は立ち上がる。 「ハナさんと、カズマはまだ起きてるんでしょ?」 そう問われて、チラリとカズマを見る。 「ハナちゃん、起きてられる?」 「うん。 少しなら。」 「じゃ、起きてよう?」 「ん。 でも、ちょっと片付けよう?」 「そうだね。」 3人で片付けをしてから、翔太は部屋へ入った。 居間に二人になると、なんだか照れくさいような変な気持ちになる。 ソファの下に並んで座る。 「ハナちゃん、もう飲まないの?」 「うん。 二日酔い怖いし、お腹もいっぱい。 って、カズマもそれお茶でしょ?」 「ははは。 明日も仕事あるからね。」 「そうだ、早いの?」 「一応、通常かな。 混むとは思うけど。」 「それなら、早く休んで?」 「やだよ。 せっかくハナちゃんに会えたのに。」 「お正月が終わったら、カズマは試験があるんだよね?」 「あー…うん。」 「それも終わった後は、少し落ち着く?」 「そうだね。 普通に休みは取れるかも。」 「そっか。」 「ん?」 「落ち着いたら、ゆっくりしよう? だから、今は無理しないで?」 「ありがと。 ねぇ、一緒に寝てくれる?」 「え…。」 「ダメ?」
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