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「って、駆けつけたって、大した助けになってなかったかもしれないけど。」
「ミユキ…。」
「また来れたら、こうして二人で温泉入って、おいしいもの食べて、お酒飲んでってしたい。
もししばらく来られなくなっても、あああの時楽しかったなぁ、また行きたいなぁって思い出す。」
「うん。」
「なんか、毎日のように顔を合わせることにすっかり慣れちゃって、そうじゃなくなる生活なんて想像つかないけど。」
「そうだね。」
「妊活なんていうことより、もっともっと手前のところだと思う。」
「?」
「私の心の準備、なーんて。」
「ミユキ。」
「今は思いっきり食べて飲んで楽しむ!
子どもを授かれたら、今度は子どもと楽しむ!
って出来たらいいなぁって。」
「うん、いいと思う。
応援する。」
「ありがと。」
「私も、ミユキのこと、すごくすごく大事だよ。」
「一華、ありがと。」
前に進む友だちのことを、引き留めるなんて出来ない。
せめて、そっと背を押す手伝いが出来たらいいな。
「久しぶりにミユキとのんびりできて、良かった。」
「私も。
それで?少年とは順調なの?」
「うん。」
「少年のことだから、つきあった瞬間、結婚するのかと思ったけど。」
「結婚を前提に…って話はしたよ。」
「そうなの!?
少年よく我慢して待ってるね。」
「カズマには、カズマの思うタイミングがあるだろうし?」
「あー、一人前になってからとか、そういうの?」
「ミユキって、カズマのことよくわかってるよね。」
お姉さんみたい…なんて言うと、怒りそうだから言わないけど。
「小さい頃から見てるから、思考回路が単純だよね。」
「あはは。」
「涼子にも久しく会ってないなぁ。」
「すごくキレイな人だよね。」
「気性も荒いけどね。」
「カズマは、暴君とか言ってたよ。」
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