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せっかくお休みだっていうのに、仕事のこと考えちゃってるって、残念なようだけど少し楽しいのも本当の気持ちかもしれない。
カズマも、そう思っているのかなぁ。
好きじゃなきゃ、続けられないよ。
「あれ?ハナさん?」
「翔太!配達?」
「うん。
ハナさんは、買い物?」
駅前の少し横に入った小道で、翔太に会った。
「うん。プラプラしてた。」
「お茶でもしない?」
「翔太、仕事は?」
「夕方まで、余裕あるから。」
「じゃ、せっかくだから。」
とはいえ、移動する時間がもったいなくて、近くにあったカフェに入った。
「ハナさんなににする?」
メニューを差し出されて、つい、
「お腹減ったから、サンドイッチ食べちゃおうかな。」
「どうぞ。
俺、アイスコーヒーにしよっかな。」
サンドイッチと、アイスカフェオレを注文して、ゆったりとしたイスに深く座る。
お店はそれほど広くないけれど、小ぶりなテーブルに、ゆったりしたイスがなんだか落ち着く。
「夏祭りのアイディア、浮かんだ?」
「…全然。」
「毎年、結構モメるんだよね。」
「そうなの?」
洗濯の合間に、昨日お兄ちゃんから受け取った資料を何度も読んだけれど、具体的な案がなかなか浮かばない。
「陽も長くて稼ぎ時だから、できるだけ負担が少ないほうがいいけど、お客さんは多く集めたいっていうので、どうするか決まらないんだよ。」
「そっかぁ。」
「普段から、そこそこお客さんが入ってる店は、それほど協力的じゃなかったり。」
「まぁ、そうだよね。」
お客さんは増やしたいけれど、困っていなければ、今のままで負担が少ない方がいいって考えることも、わからなくはない。
「お客さんをもっと増やしたい!って積極的な店は、ちょっと余裕がなかったりするから…。」
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