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トトン、トトンと一定のリズムを刻みながら電車は走る。なんだか眠くなったあたしに花は話しかける。
「岬屋さぁ…新作でたらしいよ…」
岬屋というのはあたし達(ていうか花)が毎日のように通うパーラー(?)で、花はそこでいつもクレープを買う。
いつもクレープを食べるのだ。
花が一番幸せそうに見える瞬間だ。
花はきっと、あたしより、クレープが好きだ。
比べるもんじゃないかもしれないけど。
でもきっとなにより好きだ。
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