まずそう

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 いつもすれ違う男の人。脚をじろじろと見てくる。隠そうとはしているのだろうが、嫌な視線は隠しきれていない。サイテーだ。そして何よりも――――  まずそうなのだ。  たぶん、あの身体は食べても美味しくないだろう。家にいる食材の方が何倍も美味しい。  ――――あ、でももう残り少ないんだっけ。ポチにも食べさせてあげなきゃだし。  まあ、しょうがない。  「あれでもいっか」
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