おいしそう

2/2
前へ
/4ページ
次へ
 落ち葉が舞う公園の中。肌寒くなってきた空気の中を歩く。  下校途中だ。通学路ではないが、この公園を突っ切ると近道になる。  それともう一つ、この時間。――――来た。  いつもすれ違う女の子だ。制服姿で犬を散歩させているその姿は何とも愛らしい。そして何よりも――――  「いい脚してるよなぁ」  あんな女の子に誘われたらどこへでもついて行ってしまうだろう。  いつか話しかけよう。俺はそう覚悟を決めた。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加