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私、美月 涼音は、特になんの変哲もない高校生二年生である。
季節は春、新学期を迎え新入生を迎え私に仲良い後輩ができるのかと少しばかり心躍らせていた。
がしかし、非情にも私の通う部活には新入部員が入る気配がまるで無い。
何故か………?
そんな事は決まっている。
薄気味悪いオカルトグッズだらけの部室、そして、例外として旧校舎を使わせてもらっている為か至るとこにひび割れ、軋む床。
そして極めつけが
「やぁやぁ、涼音くん新しい発見はあったかな?」
部室のちゃぶ台にひじかけ、座布団に座り深いため息を吐く私に、陽気にニコニコと笑みを浮かべる、癖っ毛ロン毛で背はやや高いの男。
「全く………口を開けばそればっかりじゃないですか先輩………。そんなにポンポンあるもんじゃないですよ。」
そう、彼は私の先輩、木村 光。
彼の後ろに漂う不気味な空気に例外を除き誰も近寄ろうとはしない。
その為か入部届け、見学数ですら0………。
先輩………私………後輩ほしい………。
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