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『システムの復旧はまだなの?ドライブは?』
『あと数十秒下されー!したらば、コンディションマックスで動けますぞー!』
ペロの必死ながらもなぜか楽しそうに興奮した返答を聞き、ミュウは焦ることなく艦長席に座り直した。
まさか、次の砲撃で墜ちるなどという締まらない展開にはなるまい。特に状況に踊らされているだけだろう自分という人間がそんなことを考えても、杞憂である。
だから、ミュウは目の前にやってきた鍵へと向けて、試すようなエールを送る。
『見せて貰うの……新型のムドの性能とやらを……!』
それを知ってか知らずか、『セラフィマ』は翼をはためかせるように魔粒子を散らしながら、何処かへと飛び去っていくのだった。
──ベースが存命と聞いても、ヒノの心は失意の底にあった。
『私は……失敗した……』
ベースが落ちなかったのも運が良かったというようなもので、実質ヒノのやれたことは何もなかった。
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