独奏の、セラフィマ

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その相反する光同士がぶつかり合うのを見て、ミュウは目を剥いた。 というのも、黒い光が虹色の膜によって、四方八方へと分散させられていたのを見たからだ。 それはちょうど、『砲撃型エネミー』がヒノの狙撃を防いだ時のように。 全ての黒が過ぎ去った時には、バリア・フィールドにもかすり傷一つ無く……ミュウ達クルーは、全員無事で生存していた。 『……あ、れ?生きてる……?』 『な……何が起こった……?』 クルーはただただ混乱するばかりだったが、ミュウは一人合点がいき、艦長席に深々ともたれ掛かった。 「これが……経過の『結果』だとでも言うの……?」 それにしては随分と危なすぎる橋だ、とミュウは気疲れに脱力する。 もっとも、これで全てが上手く行くわけではなかろうが……。 ──そこへ、仕組まれた希望が降臨する。 『誰も、傷付けさせやしない……誰も……!』 ベースの前方、虹色の膜を形成する六枚のプレートのさらに前へと、その人型が地に降り立った。
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