甲子園児が泣くのがわかる

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エイドに居た他のランナーがスタッフに 聞いていた 「最終関門まで間に合いますかね?」 それに対しスタッフは 「ちょっと頑張らないとキツイかもですよ」 と答えていた いや無理ですとはスタッフも答えられない だろうからその返事は良く受け取ったとしても もうギリギリか厳しいって事だとは解った POWER BARと言うすぐに運動エネルギーに 変わるジェルをそのエイドでは用意されていた とりあえず1つ貰いその場で口に入れ リュックのハイドレーション(水入れタンク)に 少しだけ水を補給しすぐにそのエイドを出発した 気合は入った もうここを頑張るしかない あと7キロでゴール出来るのか リタイアとなるかが決まる ここまで朝の6時にスタートして来た 長い道のりが達成と繋がるのか悔しさに なるのかがあと7キロで決まるのだ 舗装路ではあったがそこから傾斜のキツイ 坂が続く いつ終わるのか先は見えない しかしそれに挑むしかない事もわかっていた 止まりそうな足と折れそうな心をもう一度 力をくれる為のいろんな事を考える 思い返す 歌なんか口ずさむ 進め進めと リタイアなんて結果で終われないのだ まだ間に合うはずだ
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