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長い長い舗装路の上り坂を行くと
途中に扇ノ山山頂方面への看板が出た
そこからはトレイルになる
ここが勝負所！
出来るだけ走って上る
ほとんど走れてないだろうけど
歩くよりは早い
息も上がるし気も急く
早く下れ下れ
下りになれ
どこまで上る
上った分だけ下らなければならない
早く下りになれ
時間が無いのだ
しかしそのトレイルに入ってからの上りは
長かった
まだ続くか
まだ上らせるかと
時計で距離を計算するとやはりもうあと
2キロ程で関門でもおかしくない
まだ上るのか？
制限時間に間に合わない不安を抱えながらも
進むしかないのだ
しばらくすると坂の前方にスタッフの姿が見えた
彼の立つ少し先からは下りのセクションに入る
トレイルの下りは割りと得意だ
私の中ではもう関門まで残りは
1.5キロ程
多くみても２キロ程のはずだった
私はスタッフに希望にすがるように尋ねた
関門まで何キロ？
「あと4.3キロ程です」
！！ マジか…
OSJ氷ノ山山系トレイル73キロ
16：32頃 扇ノ山山頂付近
最終関門制限時間17：00まで
残り約28分
関門まで約4.3キロ
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