甲子園児が泣くのがわかる

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「4.3キロ」という答えは想定外だった 完全に悪く想像した範囲をも大きく越えていた 「あと3キロです」と答えられたら どうしよう・・位の恐さで聞いてみたのだが その答えにに4.3キロというのがあまりに 大きくて遠くて そこで足を止めてしまうには十分ずっしりと来る 重い言葉だった そこまでなんとなく自然発生的に同じペースで 来ていた人達と少し離れながらでもグループの ようになっていて最終関門に間に合うかどうか の運命共同体のような意識があった 1人なら止まりそうな足も何人かが居るから みんなが進むから みんなゴールしたいから なんとかここまでギリギリでも頑張って来れた 言葉を交わした人も交わしてない人も 心が同じ温度になっている感覚を持った仲間 だと感じれてた (最終関門をなんとか突破しよう!!) それが声に出さなくても皆の心に有り それが一体感を生み出していたのだ 同時にみんな心の中には (もしかしたら間に合わないかもしれない・・) という思いも大きく混在していただろう それ程ギリギリの位置にいる集団だった ギリギリ心も折れなかった集団
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