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翌日、魔術の塔1Fにある修練の間では、魔力を集約させる修行が行われていた。
床一面に描かれた魔法陣の外円に沿って、10人程度の少年たちが等間隔に座っている。
少年たちは、目の前に垂直に立てた杖を握りしめながら、額に汗を浮かべてしきりに集中していた。
魔法陣の中央ではバートが少年たちを見回しながら講義をしている。
「いいかー。魔術ってのは魔術を発する発動体。一般的には魔力を宿した杖に精神力を集中するコトで、精神力を魔力に変換するコトから始まるんだ。コレは基礎の基礎で、コレが出来ない奴は魔術士にはなれない。わかったかー?魔術は精神力と想像力。杖に精神力を集中して、想像力で精神力を魔力に変換するんだー。その媒体となるのが杖」
と、バートが話している間にもブリーズの杖に白くモヤモヤした霧のような物が集まり始める。
「そうだブリーズ。それが魔力だ。まぁ2日目だから他の奴もそろそろ出来ろよー」
バートが辺りを見回すと、ブリーズ以外の杖にも少しずつ魔力が集まっている生徒が増えてきた。
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