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「この国出身の君に何がわかるんだよ!先生が言った通り、ボクたちには国の莫大な費用が費やされているんだ。ボクたちは魔術士になって自国で働くコトが義務づけられてるんだよ。気休め言うなよ!もう放っといてくれよ」
ブリーズを押しのけて足早に去って行くペイトンの背中を、呆然と見送りながら困った顔で頭を掻いた。
「うーん…」
セインツ王国は入学金として莫大な資金を得て近隣諸国から生徒を受け入れ、魔術士を育成しているのだ。
その資金を元に強力な軍事力を整え、現在は近隣には並ぶ国がないほど強大な国へと成長している。
セインツ王国の不信をかいたくない諸国は、あえて自国に魔術士学校を設立しようとは思っていなかった。
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