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｢陸｣
｢なっ何ですか｣
｢キス｣
｢は？｣
｢キスしてくれたら、許してあげる｣
衝撃の言葉
｢きっ、キス？！そんなのしたことないですよ！｣
｢…ほら、陸おいで｣
色っぽい声を出して 呼ぶ俺の名前
その声には逆らえなくて
先生の服の裾をつかむ
｢……。｣
｢陸｣
卑怯な大人だと思う
そんな声で、そんな顔で言われたら、
逆らえるはずがない
ゆっくりと近づく 先生の唇
触れる直前 勇気が出なくて止まってしまうと
先生が俺の顎に手を添え
触れるだけのキスをした
｢…ふふ、顔真っ赤だね｣
｢うるさいですよ！お、俺、初めてなんですから！｣
顔を真っ赤にしていう俺が可笑しいのか
笑う先生を見ていると つられて笑ってしまう
｢あ、そうだ陸。
俺といる時は、一人称俺じゃなくていいよ。｣
｢はい。気をつけます｣
その後、先生は会議があるとかなんとかで 行ってしまった。
俺は 一人でココにいるのも なんだし、帰ることにした
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