第1章

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学校が無事に終わり、執間先生が待ってる理科準備室に向かう 「あー!陸ー」 後ろから走りながら俺の名前を呼ぶ声 「ん? あぁ、翔」 「あぁってなんだよー探したんだぞ」 そう言うなり翔は俺に抱きついてきた 翔はガッチリした男の体っていう感じで かっこいい 「ばっ、おまっえ抱きつくなバカ!」 「えー、いいじゃーん 俺ら男どうしなんだしーい」 「そっ、そうだけど…」 男子校に通ってるって言っても やっぱり心は女のままで スキンシップは少し恥ずかしい 「そういえば、翔はなんで俺を探してたの?」 「そうそう!陸 今から理科準備室に行くんだろ?長くなりそ?」 先生と話すことはだいたい予想がつく 「んー、長くなるかも。先帰ってて!」 翔は少し寂しそうな顔をして 笑顔をつくる 「分かった、気をつけて帰れよ」 「うん!翔こそ」 「おう、じゃな!」 ひとりで帰えるハメになったのに 翔は俺の心配もしてくれる いいヤツだ
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