第1章

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陸、君が好きだからだよ」 初めてだった 初めて 男の人から、女として告白された こんなにも嬉しい気持ちになったのも 「先生……うっ…うぅ…」 「泣かすつもりはなかったんだけどな…ほら」 先生は手で涙をぬぐってくれる 「でも、先生。俺は男みたいで、ちっとも可愛くないよ?」 先生は 首を横にふり 俺の目元に口づけをすると 「陸は可愛いよ すごく」 「…!?」 顔が熱くなっていくのがわかる 「はははっ、耳まで真っ赤だよ」 そういうと先生は耳に触れ 耳たぶにキスをする 「ひゃっ、先生?!」 先生は 私の反応を楽しむかのように 何度も耳にキスをして、パクっと耳たぶを軽く噛む 「…っ?! 先生ってば!なっ、何してるんですか!」 耳に ふふっと笑う先生の息が擽ったくてみを捩るけど、 抱きしめられていて動けない 「陸…先生じゃなくて、令って呼んでよ」 耳朶をふにふにしながら囁く先生の声は やけに色っぽくて ドキドキする 「…先生っ!」 「…令でしょ?」
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