第1話

第1章

高校生になった初めての文化祭が10月に行われることになった。
わがクラスの出し物はおばけ屋敷らしい。なんともありきたりな設定だろうか。
俺は準備の段階からあまり乗り気では無かった。
だいたいこの狭い教室のなかでどれだけのことが出来るというのか。
何かを作ろうにも俺は根っからの不器用で工作とかは大の苦手だった。