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一切の思考を挟むことなく依頼を受けることを承諾したヘリヤに、今まで黙っていたアリアがさすがに口を挟んできた。
「あ、そうでした。いけない私ったら。シフォンさん、依頼内容についてお聞かせ頂いてもいいですか?」
「ごめんなさい。私もまだ聞いてないの。悪いんだけど依頼内容はノエル司祭本人に聞いてくれないかしら? 報酬の方は一人当たり12000ゼニスになるわ」
金額を聞いて最初に反応したのはリュクスだった。
「ええやん。内容にもよるけど、その金額やったらウチは受けてもええで」
「僕も内容に問題がなければ、受けても構いませんよ」
リュクスに続いてアリアも同意する。
「そうねぇ。宗教なんて欠片も興味はないけど、悪くない金額ではあるわね。私も構わないわ。あなたたちはどう?」
「うん! 私はオッケーだよお母さん!
「……みんなが受けるなら、俺も反対はしません」
笑顔で即答するルミナに対して、ソウタの態度はいまいち煮え切らないものだった。
「決まったみたいね。ノエルさんなら今日は神殿にいるはずだから、お昼を食べたら訊ねてみるといいわ」
一応は話がまとまったことを見て取ったシフォンは、依頼内容が記された紙をテーブルに置いて、カウンターの方へと戻っていった。
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