第1章

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「正直言って、日本人の自分に対して、そこまでしてくれることが嬉しい以上に不思議でした」 だが、その理由ははげましの中に混じって聞こえてくる、あることばにあった。 「よくぞ王子を守ってくれた」 「体を張って王子を救った。なんて素晴らしい」 「素晴らしい少年だ」 ようやく四肢が自由になったとき、そこにいる全員が王子を救った英雄として、喬久を称えていた。
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