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話が進むにつれ、喬久の表情は柔らかくなっていった。
記憶がほぐれていくとともに、少年時代のことを話すこと自体が楽しくなっているようだった。
「カイトと僕とスーィンは、いつも学校の帰る途中に暗くなるまで遊んでいました。3人の中ではスーィンが常に姫で、僕たちは家来のようでした。実際学校の同級生からもたびたびそのことで囃し立てられ、喧嘩になったりしていました」
気位が高く、気まぐれで猫のようなエステラ。
森で果物が熟したと言えば採りに行かされ、泥だんごを作れと言われれば二人でいくつも作ったあげく、踏みつぶされた。
「エステラさんらしいというか」
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