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何もわからず??
ってことは逆にこの赤髪の男はこの指輪が何かということを知っているということだろうか。
持ち主の柊(ヒイラギ)ですらわからなかったこれを??
そういえば教会でよっしーが柊がフォースを使って国兵をぶっ飛ばしたと言ったけれど、実はこの指輪がそうさせたのかもしれない。
「答える気がないようだな?まぁいい。」
男は踵を返した。
「下手な真似をすれば女を殺すだけだ。」
そう言って部下の男を連れ、早足で部屋を出ると扉を閉めた。
再び部屋は真っ暗だ。
また目が暗闇に慣れるまでは時間がかかりそうだ。
「お前、ほんとその指輪どうしたんだよ、、、」
暗闇から声がした。
「俺もこんなことになるなんて知らなかったんだけどな、、、」
どうしていいかわかんね〜、、、
勝手に指輪が反応しただけなのに、次、思わぬタイミングで何か起こしてしまったらどうしよう??
女を殺すと言われたけれど、多分女とは柊のことだ。
俺は柊に害が及ばないならどうなってもいいけど、そうならないためにはどうしたらいいかさっぱりわからない。
柊ならどうにか切り抜けるだろうが、俺は何の取り柄もない人間だ。
柊なら!
柊ならどうする?こうなったときにどうするだろうか?
・・・柊ならもう次の行動にうつしているはすだ、、、もう片っ端にいろいろやるしかねえ!
「だ、だれかー!こ、この、この指輪について知ってる方いませんかー?」
めちゃ噛んだし、答えてくれる人はいないようだ。
あ〜、心折れる、、、
やっぱ俺には柊みたいなこと無理なのかもしれない。
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