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「ボス、一体何なんですか?あの指輪は!」
「わからん、が、一瞬バイルシュミットの紋章が見えた。」
「バイルシュミット!?」
「バイルシュミットならあんなよく分からないものを持っていてもおかしくねぇ」
「ま、まあ貴族の大ボスですからねぇ」
「まずい拾い物をしたな、、、」
「あのガキを海に放りますか?」
「いや、何をきっかけにさっきの魔法が、、、あるいは魔術が発動するのかがわからない。乗船させるときに殴っても発動しなかったことを考えれば、直接指輪に触れなきゃ大丈夫ってことか?・・・いや、下手すればこちらが危ないか。そもそもあのガキを拾ったことが偶然なのかもわからねえしな。」
「・・・」
「バイルシュミットはあの奴隷解放を行った前国王寄りの思想に毒されてるからな、あのガキを送り込んで俺たちを潰しにかかってきたのかもしれねえ。」
「じゃあどうするんすか?」
「奴隷を全員海に沈めて何食わぬ顔で貿易船として港に着く、、、ってのが理想的だがもう目を着けられてるなら手遅れだ。」
「え?手遅れっすか?」
「それくらいバイルシュミットはヤベェんだよ。ほんとにヤベェんだよ。」
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