奴隷売り

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【コートフィールド領主の館】 「バイルシュミット卿、こちらへ」 「いや、いい。腰を据えてするような話じゃない。」 「わかりました。」 「急に来てすまないな。しかし、私が直接お前に伝えたかった。」 そう言うとバイルシュミット卿は領主に開封済みの手紙を渡した。 「これは?」 「見たらすぐ処分しろ。」 バイルシュミット卿がそういうと領主は一読し、魔法で紙を粉砕した。 「私宛に先日届いたものだ。本物で間違いない。」 「・・・内容は本当ですか?」 「真意は確かめてないし、私は動かない。向こうもこれ以上は動けないだろう。」 「わかりました。」 「悪くおもうな。」 「思っていませんよ。教えて頂いたこと、感謝します。」 その時、バイルシュミット卿の指輪が光を帯びた。 「ん」 「卿、それは?」 「・・・もう1つの、、、スヴェンの指輪にかけていた魔術が発動した。つまり、、、」 「私は行きます。」 領主の言葉に紫の瞳の男は頷いた。 「東の方だが、詳しい場所はおって知らせる。それとあまり期待はするな。これは持っている者が誰だろうと発動する。」 「わかっています。」
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