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ネジェンヌパスはガタガタ震える俺の両手首を後ろに回し手錠で繋ぐ。そのまま、ナイフで俺の服を徐々に切り裂いた。
ネジェンヌパスの片手でベッドに抑え付けられた俺はただ歪む視界をボーッと眺めるしか方法がない。
ネジェンヌパスは塩の器をもう片方の手で傾ける。塩の行き先は俺の心臓の下の器官だ。パックリ割れて露出している。
俺は過呼吸に陥った。ショック死寸前だった。
塩を心臓の下の器官に練りながら、ネジェンヌパスが俺に口付けを施す。
「…んぅ……」
暑い。身体が燃えるように暑い。
口付けが痛みを甘美なものにする。
長いディープキスの後、俺はフューフュー肩で息をしながら、ネジェンヌパスに聞いた。
「俺、死ぬんですか?」
ネジェンヌパスが妖しい雰囲気で迫った。
「いくらでも痛み付けてあげるわ。苦しんでいる君の目、とても綺麗…。写真を撮らないといけないわね」
ネジェンヌパスは俺の死に興味は無さそうにベッドの右側のタンスの上にあるカメラをひっくり返したり、巻いたりしながら、俺に向けた。
「さあ、服を半分脱いで服の袖に手をかけて頂戴。私を誘って。それまで、食事もトイレも許さないわよ」
「逆に言うと誘いさえすれば、食べ物に有り付けるんですか?」
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