プロローグ――日常から異世界へ

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剣と魔法の異世界に転生したい。 思春期の少年ならば、 誰もが一度は抱いたことがある夢だろう。 現実世界で枯れた日常を過ごしている者ならばなおさらだ。 典型的な非リア充側の高校生で、 青春などという単語とはおよそ無縁の、 ただ水で薄めて引き延ばしような無意味に流れていくだけの学校生活を送っていた暁海蒼太。 蒼太の夢は、 ある日学校から帰る道中で突然叶えられた。 突如として視界が光に包まれ、 意識を失い、 目を覚ますとそこは夢にまで見た異世界だった。 異世界に転生した蒼太はの姿は、 RPGやファンタジーに登場するドラゴンそのものに変化していた。
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