3話 理由

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咲良は、傷の療養のため病院の一室にとどまっている。そこに一人の女性が現れた。 (センター)相変わらず、暇そうだな咲良? (咲良)センターさん? (センター)私たちもしぶといもんだな。 センターは片手に点滴を押しながら、病室の丸椅子に座った。 (咲良)その怪我は? (センター)お父様とやりあった。 (咲良)えっ? (センター)お父様も関与していたんだ。あのソルトの一件に。 (咲良)そうだったんですか? そこに七瀬が入って来た。 (七瀬)来てたんだ。センター。 (センター)久しぶりだなミラクル。 (咲良)知り合いなんですか? (センター)幼馴染なんだ。私とミラクルは (七瀬)といってもまともに話したのは看護師の時だけどね。 (センター)そうだな。まあ今回は助かったよ感謝してる。 (七瀬)別に、咲良さん調子はどう? (咲良)大丈夫だ。 (七瀬)そう。 なんかあったらすぐ呼んでね。 そういうと七瀬は病室を後にした。 (センター)相変わらずだなあいつは? (咲良)センターさん。 (センター)なんだ? (咲良)聞きましたかマジ女のこと (センター)ああ、ネズミから聞いた。 (咲良)私にマジ女を守るなんて (センター)いや、それを成し得れるのはお前しかいない。それは、私も死んだソルトも同じ思いでいる。それにツバサがいれば私も安心する。 (咲良)なぜですか? なぜ、私をそこまで買いかぶるんんですか? (センター)買いかぶりじゃないさ。私の憧れた人もお前と同じような人だった。 (咲良)センターさんの憧れ? (センター)その人との決着は結局ついていない。お前には、その人と同じ流れを変える可能性を秘めている。 (ツバサ)寝てなくていいのか? エッセマニアさん。 (センター)相変わらずな性格だなツバサ (咲良)ツバサ! (ツバサ)あんたも気になるんですかマジ女が? (センター)それはこっちのセリフだ。面倒くさがりなお前が協力するなんてどういう風の吹き回しだ? (ツバサ)ネズミさんに押し付けられたんっすよ。
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