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ここはある病院の一室、心電図のピッ・ピッという音が部屋に響き渡る。
その部屋に一人の女の子がベットに横になっている。彼女の名は咲良。
(咲良)うっ。
彼女が意識を取り戻しゆっくりと眼を開けた。
(咲良)これは、夢? 私は夢の中にいるのか?
彼女はゆっくり体を起こす。すると体中に痛みが走る。
(咲良)ううう。違うこれは夢なんかじゃない。
そんな光景を監視カメラ越しに見ている者がいるのをまだ彼女は知らなかった。
(XX)ようやく姫の御目覚めのようだな。
新たな1ページが幕を開けた。
咲良は、現状を全く理解できない。あのヤクザとの戦争の後、深手を負いそれ以降のことを覚えていないからだ。
(咲良)私はあの時に死んだはずじゃ
(XX)気が付いたようだな?
そこに一人の青年が現れた黒髪に青がかった髪をした男が病室にやって来た。
(咲良)お前は誰だ?
(XX)そうだな、強いて言うなら天からの使いってところだな。
(咲良)ふざけるな。
(XX)まあいい、瀕死のお前たちをここに連れて来たのはこの俺だ。
(咲良)なんのために?
(XX)お前らはついてるよ。普通だったらあの世行きだぞ。
(咲良)真面目に答えろ。
すると彼は咲良に自らの上着を投げ渡した。
(XX)手負いの奴には少し体に障る。あと点滴は外すなよ。
咲良は渋々、彼の後を付いて行った。彼についていくと彼は別の病室に連れて行った。咲良が部屋に入るとそこには・・・
(咲良)オ、オタベ! カツゼツ!
(XX)本当にお前たちどんなことやったらこんな怪我負うんだよ。
(咲良)なぜ、オタベたちがここに?
(XX)お前と一緒にここに運び込んだんだよ。
(咲良)無事なのか?
(XX)二人とも出血が多かったが幸い急所を外していた。だが、まだ意識は未だ戻っていない。
(咲良)他のみんなもいるのか?
(XX)ついて来な。
男はまた別の病室に連れて行った。そこにはさっきより機材が沢山おかれている。
(咲良)これって!
(XX)彼女から連絡を受けたのが今回の出会いのきっかけだ。
(咲良)まさか・・・・みなみさんが(涙)
そこの病室には殺されたはずのみなみが病室にいた。しかし呼吸器を付けられた状態で寝ている。
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