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(XX)彼女がお前を助けてくれと俺に頼んできた。こんな状態になる前にな。
(咲良)お前はみなみさんのなんだ?
(XX)強いて言うなら彼女は俺の姉御のような存在だ。
(咲良)でも、みなみさんは死んだんじゃ?
(XX)表向きはな。ちょっとこっちの事情で裏技でごまかさせて貰ったよ。
(咲良)お前は何者だ。どうやってみんなを助けた?
(XX)助けたのは俺じゃない。 俺の相棒だ。
(咲良)相棒?
(XX)会ってみるか? あ、俺の本名をまだ言ってなかったな。俺はツバサだ。
彼は後に咲良たちと深い関わりを持つ人間です。
次に彼女たちが訪れたのは手術室だ。流石に中には入れず別室から見学した。すると咲良の眼にある姿が見えた。
(咲良)ゾンビ、カミソリ!
(ツバサ)あの二人は今、手術をしている。
(咲良)無事なのか?
(ツバサ)二人は今、弾の欠片の摘出手術だ。すでに意識も戻してる。
(咲良)全員助けてくれたのか?
(ツバサ)まさか、いくらアイツでも全員は救えなかった。
(咲良)アイツ?
(ツバサ)お前たちを助けたのはあそこにいる彼女だ。
ツバサの指さしたのは手術室で医師たちに指示を送る女の子だった。でも医者にしては若い娘だった。
(ツバサ)あいつは西野七瀬っていう。俺は七瀬と呼ぶが、みんなからはミラクルと呼ばれている。
(咲良)ミラクル?
(ツバサ)不可能に近いモノを可能にする子からそう呼ばれている。
(XX)しかし、それは見方によっては脅威と化す。ですよねツバサ君。
(ツバサ)来てたんですね。あなたも
咲良はふっと後ろを振り返ると、ガムを齧っているパーカーを着ている女性がいた。
(XX)可愛い後輩が運ばれたと聞いたものですから。
(ツバサ)相変わらずですね。・・・ネズミさんは。
(咲良)ネズミ?
(ネズミ)君には初めて会うね。私は君の先輩、マジ女のOGだ。
(ツバサ)でもネズミさん、ここに来るときは俺に連絡くださいよ。
(ネズミ)私はこの病院の援助をしてる。だからいつ来ようが勝手だ。
(ツバサ)相変わらずですね。
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