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(ネズミ)でも、ここまでの被害をマジ女が被っていたとわね。
(ツバサ)ヤクザのやることだ。容易に想像はつきます。
(咲良)ネズミさん
(ネズミ)咲良、お前に話がある。
(咲良)ツバサ、彼女を借りるよ。
(ツバサ)どうぞご勝手に。
ネズミは咲良を病院の屋上に連れて行った。
(咲良)ネズミさん話って何ですか?
(ネズミ)今、マジ女は危険にさらされている。正直、こんなところで休んでる暇はないのが本音だ。
(咲良)狙われてるって一体誰に?
(ネズミ)あのヤクザの裏にはもう一人黒幕がいたんだ。しかも、信じがたいことにそいつは高校生だって話だ。おそらく日本のヤンキーを牛耳ろうとしている奴がいるんだろう?
(咲良)ヤンキーを牛耳る?
(ネズミ)世に言う。裏社会のドンってことだ。
(咲良)そいつらにソルトは殺されたんですか?
(ネズミ)咲良、これからはツバサを頼ってマジ女を闇から守れ。
(咲良)私が?
(ネズミ)これはお前にしか出来ない役目だ。ここで逃げたらヤンキーの生きる道は失われる。
(ツバサ)ネズミさん、勝手に俺を巻き込まないでくださいよ。
(ネズミ)ツバサ、これは私のお父様の命だ。
(ツバサ)裏社会を牛耳ってる人に討伐を命じられるのも複雑ですけどね。
(ネズミ)私から言わせれば神の領域と言われしヤンキーがこんなやる気がない奴なのも不思議なもんだ。
(ツバサ)まあ、これ以上こっちも好き勝手やれても困りますがね。
(ネズミ)既に手はまわしてある。
(ツバサ)咲良とか言ったな。これからお前には過酷な使命になる。これに拒否権はない。強き者の宿命だからな。
(咲良)強き者の宿命?
(ネズミ)立ち上がれ咲良。
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