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「そうとしか考えられないよね。やっぱり…」
圭の、はぁぁぁと大きく吐いたため息を聞いて
飲んでいたウイスキーを噴き出しそうになり、ゴホゴホと咽る。
「はっ!?……オトコいるのか!?」
圭は俺と違って落ち着いたまま、苦笑を向ける。
そして烏龍茶を一口。
「そりゃミヤだってもう高校生だからね。彼氏の一人や二人ぐらいいてもおかしくないよ」
「………一人で十分だろ」
「まあそうだね。
間違っても高校生の時の俺みたいになってもらっちゃ困るよ」
圭はハの字眉で、困ったように笑った。
そして、
「つまみ持ってくるよ」
と圭はキッチンへと向かった。
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