Chapter-5-Brief-a-rest-

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「オレは山伏 雄大、此方こそ宜しく! 確かにそうだね。 今は皆で協力しないと脱出できない。」 ニッと強気の笑顔で リコの考えに同意した。 「佐野 拓磨だ。 まぁめんどくせぇ事に なってっけど共に生き残ろうな」 佐野は相変わらずの 半開きの目をして如何にも めんどくさそうな顔で名乗った。 「‥‥杉村 亮平。」 杉村は目を合わす事もなく 一言名前だけを言った。 「オレは小山田 玲!よろしくな!」 そして小山田は何故か興奮して鼻が膨らんでいる。 「えっと、みんなよろしくね‥‥!」 死人が現れてから約3時間経って、 ようやく訪れた休息の時間‥‥。 しかし、その時間は 長くは続かなかった‥‥。 ━11:40━ 「ありえねぇよ‥‥そんな事。」 王羅は技術室の扉付近の机で 何か作っている山伏にそう言った。 王羅は確かに食堂から死人達を鉄パイプで 凪ぎ払って逃げてきたが、 倒しはしなかったのだ。 彼は治せるかも知れないと思い 業と頭を狙わなかったという。 「だったらその目で何を見た? いい加減現実を受け止めろ‥‥!!」 「!!」 山伏が言ってくれることは同情ではなく真実。 現実的な答えしか与えないのは その現実を生きるために必要なことだから。 王羅の死人(ゾンビ)という信じがたい 存在に対して共に共感してほしい という願いには答えず、 ただ現実を見ろという答えを返す。 「‥‥そうかよ‥‥!! だが確かに‥‥クソ‥‥!! ‥‥ところでさっきから何を作ってるんだ?」 王羅は戸惑いつつも山伏が 夢中になって作っている工作について聞いた。 すると、山伏は作業を止めニヤリと笑うと 『弓だよ!!』 そう言って立ち上がり、弓を引き絞る山伏。 「これで狙うのは‥‥!」 ━━━━━━バッ!! 技術室の中で突然矢を放つ山伏。 その狙った先にいたのは‥‥!? ━━━━━ゴッ!!! 「ッ!?」 その先にいたのは小山田だったが 矢は小山田の目の前スレスレで壁に刺さる。 所謂、 「後数センチずれていたら 当たっていた」という所だった。 「えっ!?」 小山田と女子生徒が一緒にいる という事は粗方想像が付く。 「ナンパ」していたのだ。 基本小山田も魁人と同じで、 いや、それ以上に 女性に対しての意識が強かった。 image=432642883.jpg
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