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「ん?おお、ミルディじゃないか…どうしたんだ?依頼は出してないハズだが…」
部屋の中で椅子に座り新聞を読んでいたおっさんが少年を見て新聞を畳む。
「いや、ちょっとデュナイ地方に行くから挨拶しとこうと思って」
「なに…?じゃああのギルドから連絡のあったメンバーってお前の事だったのか…」
あの受付嬢、俺らがスムーズに通れるよう気を回して前以て連絡していたのか。
いやはや、お節介というか余計なお世話というか…
別に何かが起きたワケでもあるワケでも無いんだから必要なかったと思うんだけどねぇ。
俺が壁に背もたれて腕を組み内心ため息を吐いてると、なんか少年とおっさんは積もる話でもあったのかベラベラと喋っている。
「じゃあ、また」
「おう、成長した姿を楽しみにしてるよ」
10分ほど喋った後におっさんから関所通り抜けの許可を貰う。
これから、いざ関所を抜けて隣の地方へ…!というワケだ。
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