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俺の研究をパクって得た名声のための偽名らしいけどな。
「…奴らは遠の字の知り合いなのか?」
「え、知らなかったの?俺の幼馴染のアイツらの偽名だよ?」
疑うようなトーンで聞いて来たので俺は軽くびっくりしながら返す。
「…そうか、奴らの本名…どこかで…と思ってたが…そういう事だったのか」
今更分かったのか調停者は納得したような感じで呟く。
「まあ、操者の事は後であいつらに聞いてみるとして…この街に使者は居る?」
「…残念ながらもうその街には居ないようだ、今一番近い使者はそこから少し離れた街で情報収集している」
使者の所在を聞くと少し間を空けて期待していたのとは違う答えが帰ってきた。
「マジでー…?」
「今からその街に向かわせる、早くても一時間ぐらいはかかるだろうが…」
面倒くせぇ…と思いながら聞き直すと調停者はわざわざ使者をこの街に来させてくれるつもりらしい。
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