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「つか、あいつが自分でやればいいと思わないか?なんでこんな事」
「無駄口叩くな」
「……はいはい、分かりましたよ」
頭上の河川橋からは、リズミカルな電車の音。
間近の一級河川からは、のどかなせせらぎ。
俺の真下の川原は石だらけだが、所々に青々とした雑草が生い茂っていて、可愛らしい花まで点々と咲いている。
こんな風に天気の良い、爽やかな午後を過ごすには申し分ない場所だ。
そんな場所で、俺と千草の二人が血眼になってまで探しているのは……
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