51人が本棚に入れています
本棚に追加
「直径およそ0.7センチ、ダイヤモンド、金具は金色、ええと、あと何だっけ?」
「太陽のモチーフ」
「そうそう、太陽。君は僕の太陽だってか、……ったく、なんでこういう依頼ばっかりなんだ」
ある日、事務所に一人の女性が訪れた。
ここで落としたピアスの片方をどうしても見つけてほしい。
それは婚約者がこの間の誕生日にくれた大切なものだ。
ここまでは分かる。
が、分からないのはそれを落としたシチュエーションだ。
依頼人の女は紛失事件当時、男とここを歩いていた。
婚約者とは別の男と。
最初のコメントを投稿しよう!