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「ヤタガラスに支配された人間は殺戮を繰り返し続けた。まるで遊んでいるかのようにな・・・被害がこれ以上出すわけにもいかない皇帝は支配された人間は全員殺めることを決め、次々と支配された人間を減らす事ができたってわけだ」
「あの、いまいち話の内容が理解出来ないんだけど? その話と俺らがヤタガラスって呼ばれる理由がわからない。500年も前の話だろ? ヤタガラスに支配された人間はとっくに死んでいるんだからもう関係ないだろ」
「お前、本当に馬鹿だな。あるから話しているんだろうが」
赤の皇帝・・・本気で嫌な奴だ。
ただ思った事を言っただけだろうが!
「言っただろ、ヤタガラスは人間よりも智能があると」
「そうだけど」
確かに説明で言っていたのを一応聞いたが、それが何だよ。
俺は学力は中の中ぐらいなんだよ、もっとわかりやすく説明をしろっての。
「自分たちを絶滅せんと躍起になっている人間たちがいるのに、何も考えずにただ殺戮するわけないだろ」
「そりゃあ、まぁ・・・」
「身を隠すヤタガラスだっていた。そして支配を受けた人間が子を産むと、ヤタガラスの支配を受けた子が産まれる。子が成長すると次第に殺戮衝動を起こすわけだ。全員ではないが、ヤタガラスの影響を受けた子にはある特徴を持って産まれてきた」
「それってまさか・・・」
俺はその特徴が何なのかわかったかもしれない。
いや、確実にだ。
「ああ、黒髪として産まれてくる。そして黒髪に産まれた子供の事をヤタガラスと呼んでいる」
やっぱりな!
ヤタも追われているのは黒髪だからって言ってたし、ここまで説明されたら誰だってわかるよな。
「ヤタガラスに支配されている人間は必ず殺戮を起こす。これで納得しただろ、来世に期待をしてあの世にいくんだな」
いやいやいやいや、納得もできてないうえ理不尽すぎるわ!
「ちょっと待って!」
「何だ。最後の言葉でも残したいのか?」
「違う! 俺たちは殺戮とかしないし、黒髪だからと言って全員がヤタガラスとは限らないだろ!?」
「今まで捕らえたヤタガラスは全員そう言うが実際には殺戮をしていた」
「言っておくけど、中には平穏に暮らしたがる奴だっているとかも無しよ。何かと言ってきたヤタガラス全員が殺戮していたもの」
マジかよ。
青と紫の皇帝の言葉により俺たちの助かる確立がゼロに近づいてくる。
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