始まり

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何を言えばこの状況から抜けれる? どうすればヤタを守る事ができる? 何があってもヤタは守ると決めたのに・・・ 「話は終わったな、ヤタガラスたちを牢に連れていけ。刑の日時は後ほど決める」 「ま、待って下さい!」 赤の皇帝に思わず敬語を使ってしまった。 今は話を聞いてもらうため仕方がないか。 「何だ、まだ悪あがきでもするのか?」 「俺たちに、チャンスをくれませんか? 俺がヤタガラスの中にも平和を望んでいる奴がいるって事を証明してみせます」 「どうやってだ?」 「今はまだどうすれば証明できるかはわかりません・・・だから時間を下さい! 与えられた時間内にからなず人を殺さないと証明してみせますから!だからお願いします!」 俺は頭を下げて三人の皇帝に懇願した。 頭を下げてから1分くらいは経つが、誰からも返事が返ってこない。 やっぱか聞き入れてはくれないか・・・ 「俺は別にかまわねぇぜ」 「え!?」 諦めかけた時、まさかの赤の皇帝が了承をしてきた。 そのことに青と紫も驚いた顔をしている。 「あら、どんな風の吹き回し? 」 「何か気になることでもあったのか?」 「ただ面白いと思っただけだ、他意はねぇ。この件は俺が一任する」 「そうか、わかった」 「お好きにどうぞ~」 赤の皇帝は笑みを浮かべながら椅子から立ち上がり、俺の方に近づいて来た。 「 よく聞け。 時間以内に具体的な証明が出来ればお前たちは助けてやるし、ヤタガラスの対応も変えてやる。期間は殺戮衝動が起きない限り続く。だが殺戮をすれば即その首を貰い、話も無かったことになる。わかったか?」 「わかりました」 まだ何も思いついてもないし考えてもいないが、時間が稼げた。 命がかかっているんだ、早く何とかしないと後がない。 取り敢えず1番先にやらないといけないのは、この世界を知ることだな。 俺の常識はこの世界では全く通用しない。 後でこの世界を知れる本とか借りれるかな? 「あと、言い忘れていたことがある」 まだあるのかよ。 「何ですか?」 「お前のお目付役だが・・・」 ああ、俺の見張り役か。 こいつらにとって俺がいつ何処で人を殺めようとするかを見張らないといけないもんな。 そうすると俺は見張り役とずっと一緒に居ないといけないのか。 良い人だといいな。 「この俺がやる」 「・・・・え?」
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