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大阪市近郊にある某アパートの一室にて、とあるJリーガー…琉球インパルスFW中島疾風(なかじま=はやて)は、現在とある悩み事を抱えている。
明日からのガッツ大阪三連戦の事でも、7000万円五分前と噂される年俸の使い道でも、愛国銀行那覇支店からの勧誘がややしつこい事でもない。
タンメーこと一式翁からとある話を打ち明けられるや、夜もまともに眠れないのだ。
正確に言えば、今疾風の傍らに寄り添っている疾風の婚約者読谷友美(よみたん=ともみ)も、疾風から先述の件を打ち明けられるなり同じ事で悩んでいる最中なのである。
尚、疾風がわざわざ大阪市近郊にアパートを借りている理由は、JR西日本社員である友美との逢瀬用なのは言うまでもない。
「疾風…
確か遊月瑠璃(ユウヅキ=ルリ)とかって名前よねそのコ」
「あ、ああ。
確かそんな名前だったな…」
「…町で会ったらお尻蹴っとばしてもいい?」
「ヤバいって…
相手は小学生なんだからさ」
年齢イコールいない歴ならぬ、年齢イコール交際期間と言っても過言ではない友美の言葉に苦笑しながら疾風。
しかし、その程度の反応では到底物足りないとばかりに、友美は更に言葉を続ける。
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