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「年なんて関係ないよ!
そりゃ、あの子の親が勤めてる会社がインパルスのメインスポンサーなのは知ってるけど…
疾風も一緒にニュースで見たじゃない。
どう見ても外っ面だけだよあんな嘘泣き。
それに、娘さんが見つかっていないのに家族で球団主催のパーティーに出るなんて、非常識極まりないバカ家族だって言ったのは疾風だよ?」
口を尖らせながら友美。
尤もその内心では、遊月なる人物が勤める会社がインパルスのスポンサー社である事など、疾風が端から気にしていない事がとても嬉しかったのだが。
そんな友美の内心を知ってか知らずか、やがて疾風は確かに以前友美にそう言った事を思い出すのであった。
「…そうなんだよな。
ビルもカンノもスギも、幾ら貰ってもあの一家宛てにだけは絶対にサインしない。
二軍降格上等とまで言ってたし。
かといって、下手に小十郎爺ちゃんとじいに相談したら、あの一家の命に関わるからなぁ…」
「そこまでしなくてもいいけど…
何か滅茶苦茶ムカつくのよあの一家。
スギくんはスギくんで、男だったら今すぐぶっ飛ばしに行くとまで言ってたし…」
「スギなら確かに有り得るわ…」
「でしょう?」
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