25人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
しかし顧問か……。
どんな先生なら、このおっぱい部に入ってくれるだろう……。
きっと、おっぱい部に入るというのだから、巨乳に違いない。
その大きなおっぱいで、まだ若く未熟な俺達を引っ張ってくれるのだ。
先生……
***
『陽介君! 早く放送室から出てきなさい!』
『うるせえ! 俺は腐ったミカンなんだよ!』
『陽介君のバカ! おっぱいビンタ!』
『OH!』
『あなたは腐ったミカンじゃないわ! 立派な……立派なおっぱリストじゃない!』
『先生……』
『目を覚まして! おっぱいナパーム!』
『AH!』
『ビッグおっぱいアタック!』
『DYNAMIC!』
『おっぱい百裂拳!』
『HIDEBU!』
『陽介君! わかった?』
『先生、俺、目が覚めました!』
『陽介君!』
『先生!』
***
「顧問バンザーイ!」
「うわあ!」
俺は喜び勇んで、後ずさる夕姫の手をとって叫んだ。
「やっぱ顧問だよな、顧問! これぞ部活! 青春だああ!」
「えっ? あ、そ、そうだね」
「よし、そうと決まれば顧問探しだ! いざおっぱい百裂拳!」
「お、おっぱい百裂拳?」
俺はそのまま夕姫の手を引いて、部室を飛び出した。
***
「……夕姫しゃん。美術部忙しいなら、戻ってもいいですよ?」
おっぱい部総出で部室を出れば、風華がなにやら夕姫を気遣っていた。
「ああ、そうしたい所なんですけどねえ……。白井君に任せておくと、どんな人が顧問になるか分かりませんから」
サラリと答える夕姫を、風華が不機嫌そうに見つめる。
そして流れる微妙な空気。
なんだなんだ。うちの女性陣は仲が悪いな。
これは何とかしなきゃならないぞ。
「陽介、ここはおっぱい相撲で女子二人の仲を深めるというのは……」
「それは良いな!」
「誰がやるかああああ!」
龍崎の見事な提案を、夕姫が拳で却下する。
まあ仕方ない。これからゆっくりと近づいて行くしかないだろう。
おっぱいの名の下に集った絆は決して切れることは無いのだ。
……てか、細井と太田忘れてきた。
最初のコメントを投稿しよう!