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火花散る新入生見学 #2
ミ☆ ミ☆ ミ☆
「はい。完成よ」
夕姫が、俺の背中のおっぱいを満足気に眺めて、呟いた。
合わせ鏡でその絵を見れば、もう歓喜するほどに、見事なおっぱいがそこにあった。
いや、前も背中に描いてもらったことがあるが、本当にこれは素晴らしすぎる。
俺の背中から、おっぱいが溢れ出している。
ずっと君と生きてくんだね、僕の背中にはおっぱいがある。
俺は感動の涙に打ち震えた。
「前から見れば肉体美! 後ろを見ればナイスおっぱい!」
「前から見れば肉体美! 後ろを見ればナイスおっぱい!」
思わず口をついて出た歓喜の詩を、細井と太田がリピートする。
うん、これだよ。これぞ俺の求めていた青春アミーゴだ!
「ん? どうしたんだ?」
ふと、扉の前で呆然と立ち尽くす集団に気づく。
二宮と匠に、女の子と多分その両親が連れられている。
もしかして……
「学校見学か?」
「は、はい。部活動を見に来たんです」
匠の言葉に、俺は頷いた。
部活動だと? なるほど……
俺は、ぼーっとこちらを見ている、入学希望者とおぼしき少女に近づいた。
「君、おっぱいに興味があるのかい?」
グッと少女の手を握りながら、俺は将来の新入部員に優しく話しかけるのだった。
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