おっぱい泥棒を追え! #2

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  *** 「ごめんなさい……! 私の責任だわ……」 部室に戻ってきた俺達に、二宮が頭を下げてくる。 「いや、お前のせいじゃないよ。考え無しに動いた俺がいけなかったんだ……くそ……っ! 夕姫……すまない……! 風華……大丈夫だろうか……」 「ああもう! 辛気くさいわね!」 もはや反省会となってしまった部室の空気を破ったのは、おっぱいを奪われた夕姫だった。 「要は明日あいつらに勝てば、風華ちゃんは返って来るんでしょ!? だったら何の問題も無いわよ。いざとなったらうちの若い衆を百人ほど……」 いやいや夕姫さん、怖いから! だが…… 「夕姫……風華はそれでいいかも知れないが、お前のおっぱいは……」 「おっぱい? そんなの別にいいわよ。どうせ邪魔くさいだけだったしさ」 夕姫はそう吐き捨てるように言うと、不意に立ち上がる。 「……ちょっとトイレ行ってくるわ」 そしてそのまま、すたすたと部室を出てしまった。 「……追いかけてあげて」 「えっ?」 夕姫が去った直後、涼子が呟くように言った。 「白井君、夕姫さんを追いかけてあげて。あの子、何だか前の私と同じ匂いがする……」 「前の涼子……って! ちょ……夕姫ぃっ!」 その言葉に、俺は慌てて部室を飛び出した。
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