第16話

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「楽しかった?」 「そうね」 「なら、良かった」 穏やかな声に隣の人を盗み見ると、嬉しそうに口元を緩ませる彼と目が合った。 「信号、青」 「はいはい」 なんだか気恥ずかしい。 「江茉」 「なに」 いつの間にか名前で呼ばれてるし。 それに普通に答えてるし。 「似合ってるよ」 「さっき聞いた」 神崎くんの態度はおかしいし。
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