第16話

34/38
2343人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
ぶっきらぼうな私の言葉に笑いを噛み殺す神崎くんは、「そうだね」と言ってウィンカーを右に上げ、ハンドルを切った。 「……?」 私のアパートとは逆方向。 「ねぇ」 「なに?」 しばらく走っても、どこかに寄る訳でもなく、アパートの方へ向かう訳でもない。 不思議に思い、軽快に車を走らせる神崎くんに尋ねた。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!