第1章

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朝を迎えたばかりの公園というものは、とても素晴らしいものだ。 人の気配がまだ無い、まっさらとした空気に身が包まれるのはとても心地良い。 だからか、どうしてもぼくは駆け出していきたい気持ちになってしまうのだ。 A「豆太郎、豆太郎!そんなに急いで走らないで!」 公園の道一面に広がる紅葉を早く踏みたくて、ぼくが一目散に駆け出すと、ご主人は軽い悲鳴を上げて、慌てたように赤いリードを引っ張る。
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