1#キィオを救った赤い犬

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 「そっ!そうだよね!!はははっ!!ぼく!!『アヴ』って言うの!!き!!きみは?!」  「じ、自分は!!『キィオ』!!カラスの『キィオ』っていうんだ!!」  「『犬』なのに『カラス』?!はははっ!おかしいいいーーーー!!」  ・・・しまった!!何正体をバラしてるんだ・・・!!  「そうさ!!『旅ガラス』のキィオさ!!あっちこっち彷徨いてる、流浪の野良犬さ!!」  「はははーーーーっ!!かっこいいいーーーー!!はははーーーーっ!!挽回あそぼ!!あそぼ!!あそぼ!!あそぼ!!」  赤い大きなセッター犬のアヴはキィオに飛びかかると、尻尾をブンブン振って、ペロペロとキィオの顔を舐めまわした。  「ひぃっ!ひぃっ!ひぃっ!ひぃっ!踏み潰される!!踏み潰される!!」  キィオは、隙をみてばっ!!と赤い大きな犬のアヴから離れると、そそくさと逃げて行った。  「あーあ・・・せっかく遊ぼうと思ったのにな・・・  やっぱり僕はひとりぼっちだ・・・」
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