1人が本棚に入れています
本棚に追加
「そっ!そうだよね!!はははっ!!ぼく!!『アヴ』って言うの!!き!!きみは?!」
「じ、自分は!!『キィオ』!!カラスの『キィオ』っていうんだ!!」
「『犬』なのに『カラス』?!はははっ!おかしいいいーーーー!!」
・・・しまった!!何正体をバラしてるんだ・・・!!
「そうさ!!『旅ガラス』のキィオさ!!あっちこっち彷徨いてる、流浪の野良犬さ!!」
「はははーーーーっ!!かっこいいいーーーー!!はははーーーーっ!!挽回あそぼ!!あそぼ!!あそぼ!!あそぼ!!」
赤い大きなセッター犬のアヴはキィオに飛びかかると、尻尾をブンブン振って、ペロペロとキィオの顔を舐めまわした。
「ひぃっ!ひぃっ!ひぃっ!ひぃっ!踏み潰される!!踏み潰される!!」
キィオは、隙をみてばっ!!と赤い大きな犬のアヴから離れると、そそくさと逃げて行った。
「あーあ・・・せっかく遊ぼうと思ったのにな・・・
やっぱり僕はひとりぼっちだ・・・」
最初のコメントを投稿しよう!